“植(はな)”とは、
いけばなの素晴らしさは、大地に生えている植物を器という地に蘇らせることにあります。草花や、樹木といった植物だけではなく、時には金属なども作品の材料として考えます。それを総称して“植(はな)”としています。
“間(はざま)”とは、
物事には-間-があります。それは、空間であったり、時間であったり、関わり方であったり、或いはバランスであったり、人により感じ方は様々です。
『植・間』(はなはざま)は、花をいける上で自分なりの“間”を意識して、“植”の良さや表情を捉えていきたいという姿勢を表した造語です。 少しでも深く『植・間』の関係を理解していきたいというのが一葉式いけ花の願いです。
一葉式いけ花はそれぞれの人の個性と感性を大切にしています。
流派という「流れ」にとらわれるのではなく、一葉『式』で学び、それぞれの個性を生かし、いつか自分『式』に花を生けられる様に、という考え方の下、流派名を一葉『流』ではなく、一葉『式』としています。 |
一葉式いけ花が発足する以前は、生け花の主な流派ではテキスト(教本)を使わずに伝える事が主流でした。その為、早く上達する人とそうでない人との差が大きかったのです。また、教わる先生との相性もかなりな影響を与えていました。
そこで、自由花会で先駆けてテキスト(教本)を導入し、誰でも生け花を早く上達してもらおうと、発足したのが一葉式いけ花の前身である『一葉式女塾』です。言うなれば、一葉式いけ花は『誰でも早く上達できる』ように教えるために生まれてきたといえます。 |
一葉式いけ花は発足当初から空間に調和する花を追及しており、その場、その時、その材料で独創性豊かな生け花ができるのも一葉式の特徴です。華道の流派としては必ずしも大きくない流派であるにも関わらず、海外でとても広く受け入れられているのは、どんな国、どんな文化でも調和できる花を追求しているからでしょう。
台本通りの生け花だけでなく、即興の生け花に強くなるのも『一葉式いけ花』の強みで、家元による海外向けの即興デモンストレーションはいつも好評を得ています。 |
|